キャリア迷子から抜け出す！リンカーン式「失敗を武器に変える」転職思考法

アメリカ史上最高の大統領とも呼ばれるエイブラハム・リンカーン。彼の人生からは現代の私たちにも活きるキャリアへの思考と実践があります。

歴史の人物から今の私たちも学べる転職思考法を紹介します。

灯油ランプの下で生まれた“志ノート”

開業した雑貨店は半年で倒産、23 歳にして負債は現在換算で数百万円。

決心して挑んだ選挙にも落ち、部屋代すら払えなくなった青年リンカーンは、納屋の梁に吊った小さな灯油ランプの明かりだけを頼りに本を読み続けます。その夜、彼が手帳に刻んだ一行――

「私は準備を続ける。必ずその機会は訪れる。」

ここには職種も年収目標もありません。ただ「公共を豊かにする人間になる」という決意だけを掲げました。若き日の彼が悩み考え抜いた結果、目先の利益ややりたいことということではなく大きな方向性、志を見出すようになりました。

“志を一行にする”――キャリアに迷うたび戻れる「北極星」を、彼はまず作ったのです。

店が潰れ、選挙に落ちた理由をリンカーンは三行で残しました。そして、最後までやり続けました。

失敗	原因	次策
州議会選落選	公約が散漫	公共事業一点に絞る
雑貨店倒産	資金管理不足	帳簿を毎日つける

失敗→原因→次策——わずか三行のループ。

再挑戦した州議会選では票が伸び、破産後に試した帳簿術はのちの大統領予算案にも応用されます。

「失敗を恐れるのではない。失敗を放置することを恐れるのだ。」

転職・就活で落ちたときこそ、三行メモ。原因を行動レベルまで落とし込み、48 時間以内に試す。失敗は履歴書の汚点ではなく、進路を描き直すインクに代わります。

大学へ行けなかったリンカーンが語彙と説得力を獲得したのは、この泥くさい反復です。

現代なら——

インプットが「在庫」で終わらず、血肉になる最短手順です。

リンカーンが生涯握りしめた信念は「自由を否定する制度は誤り」。

しかし南北戦争が劣勢のあいだは「連邦の分裂阻止」を第一目標に掲げて活動し、奴隷解放宣言を温存します。

ゲティスバーグの勝利で北軍が優位になった瞬間、彼は迷わず署名しました。

「私は出来事を操れなかった。だが出来事が私に行動を促した。」

転職や昇進でも同じです。

Government of the people, by the people, for the people.

リンカーンを象徴するゲティスバーグ演説は 272 語、わずか 2 分だったそうです。

十八語の核を残し、あらゆる装飾を削ぎ落としたからこそ、160 年後も引用され続けています。彼の新年とキャリアに対するたゆまぬ研究と努力が歴史的なスピーチも生みました。

実践ヒント

灯油ランプしかなかった納屋で、リンカーンは志を磨きと志を成し遂げていくための学びの努力に取り組み続けました。

私たちの立場で考えたら、社会に必要とされていないのではないかとも感じるしかないほど彼は多くの失敗を重ねていました。

倒れた回数失敗の回数はキャリアの遠回りではなく、まさしく成功の種になっていました。就活や転職、またその他の様々な場面で失敗しにくい社会になっているかと思います。

ですが、自分の志ひとつで全ての逆境にも打ち勝っていけることを歴史の人物が証明してくれています。

就職や転職に悩む今こそ、一行の志と三行の失敗ノートを手に、あなたのランプに火を灯してみてください。